こちらが口を挟むこともできないぐらい、どんどん早口で話してくる人っていませんか?
早口で雪崩れのように話されてしまうと、その放散されたようなエネルギーに、ちょっと戸惑ってしまうこともあります。
いったい早口な人はどんな心理状態で話しているのでしょうか。
気の弱さをカバーしたいという心理がある
早口であるということは、言葉や会話の隙間が空くことへの恐怖心が強いと言えます。
それでも会話のキャッチボールが可能であるならいいのですが、往々にしてそれが成立しなくなるほどまくしたててしまう人もいます。
どっしり大きく構えて居られるなら、相手の出方を待つことも、話しを聞いてあげることも会話には必要だということが認識できるはずです。
しかしそれを待つ余裕もない気ぜわしさは、その人自身にもつかめていない自信のなさが原因と言えるでしょう。
どこかで自分の気の弱さをカバーしようという意識が働くのです。
一見その人は自信たっぷりにさえ見える場合もあります。
自分を強く輝かせようと高いテンションを作り上げます。
しかし、実際にはその人の表層が人の意見に日々揺らいでいて、迷うことも多い傾向があるタイプでしょう。
芯はあるのに、人の意見で見えなくなりがちです。
だから先に自分のことを急ぎがちに話そうとしてしまいます。
コントロールされたくない心理がある
早口の人は、自分がコントロールされてしまうような気がしがちです。
それ故その前にひとつでも多くの言葉を発してコントロールしてしまおう、という心理が無意識のうちに働いている可能性があります。
往々にしてゆったり構えて話す人というのは、自分自身が「ありのまま」でいいと、ふっきれているところがあります。
小さなことには動じないそのパワーは案外強く、例えばその人が一言、何かキーになる言葉を発したなら、聞く人をすぐに納得させてしまう力を秘めています。
逆に言えば早口で100話すひとの話しは記憶から抜け落ちてしまいます。
受け取る側が情報量の多さに疲れるということもありますが、何より芯が見えにくい、もしくはわからないのがその理由でしょう。
それでも彼らは何かをわかって欲しいし、コントロールされたくないのです。
自分自身をよくわかっておらず、愛せていない
決して自分自身が無い訳ではないのですが、どんな自分がありのままなのかまだわからないのです。
だからコントロールされやすいことをなんとなく感じていて目一杯防御するため発散します。
そのため受け取る側、聞く側は疲れてしまうことが多いですよね。
早口の人はエネルギーを発しているようで、相手のエネルギーを無意識に奪ってしまいます。
単純でないのは、こころや願いと裏腹なところです。
愉快に、または沢山言葉を入れ込もうとするのですが「自分自身を愛せていないと、人を愛せない」とよく言われるように願いが空回りし、エネルギーを奪ってしまうことになります。
エネルギッシュでありたいと願っている
ゆったり構えているひとは決して相手からエネルギーを奪わなくても、エネルギーで満ちていて、分け与えるほどの余裕もあります。
だから、特別エネルギッシュに振る舞う必要もなく、ほんとうに大切なこと、自分の向かうべきことへ、エネルギーも愛も注げるのです。
エネルギッシュでありたいと願っている時点で、エネルギーが足りない証拠ですから、なんとか補おうとします。
それがほんとうにやりたいことなのか、やるべきことなのか、愛なのか、そこからズレているから枯渇するのですが、それがわからないままなんとかエネルギッシュに発信したいと思って振る舞うことで相手のエネルギーを奪ってしまいます。
ハッピーに対するちょっとした勘違いをしている
しあわせとは、求めるものではなくて、あるものです。心の内側にあります。
エネルギーを無理に作って放出してハッピーを創造しようとすると、追い求めたものは逃げるのが、この世の法則です。
その事実に気づかないまま発して、よくわからない孤立感を感じ、また更に発して孤立感を感じて…理にかなって行動をスピードアップすることは素晴らしいことですが、無意識に早口になっている人は見えない出口を探しているような状態でいるのでしょう。
ほんの少し、スローダウンすると出口は見えはじめそうですね。
早口な人の心理を知ろう
彼らのこころは案外揺れ動いていて、心細かったり、不安だったりしているのかもしれませんね。
しかし一生懸命な愛すべき心の持ち主であることも確かです。
願わくば、彼らにひとこと「大丈夫」と力づけてあげたいものです。
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