代表的な桜の種類と特徴。桜には600品種以上あるって知ってた?

最終更新日:2016年2月7日

春が訪れると様々な場所で見かける桜。

日本全国各地に桜の名所があり開花の時期になると花見に行く方も多いのではないでしょうか。

なんと現在では600品種もの桜があり、年々品種改良により新しい品種が開発されています。

そこで今回は主な桜の種類とその特徴についてご紹介します。

1.ソメイヨシノ

ソメイヨシノは日本原産の園芸品種で明治中期より多く植えられてきた品種です。

桜の品種の中でも知名度が高く、ニュースなどの桜の開花情報は気象台が観測しているソメイヨシノの開花状況が使用されています。

もともと江戸時代に江戸の染井村の植木職人によって生み出された品種で、桜の名所である奈良県の吉野と合わせて染井吉野と命名されたことから学名も同様にソメイヨシノとされています。

花弁は5枚で咲き始めは淡紅色で徐々に色が薄くなっていき満開になる頃には白い色になっています。

開花時期は九州や四国地方で3月下旬頃からで徐々に北上していきます。

ソメイヨシノは桜の品種の中でも若いうちから花を咲かせるのが特徴でこれが全国的に植樹されている理由の一つになっています。

公園や河川敷のほか学校でもよく見かけますが、ソメイヨシノは開花が早く花が散るのも早いため、開花期間の長いヤエザクラとともに植えられているケースが多いです。


2.ヤエザクラ

ヤエザクラは花の咲き方が八重咲きになることからつけられた名前で特定の品種を指すものではありません。

一般にヤエザクラと呼ばれているものの多くは、カンザン、ヤエベニシダレなどになります。

ヤエザクラはその名の通り花弁の数が非常に多いのが特徴で、多いものになると一つの花に300枚以上の花弁をつけることもあります。

先述のソメイヨシノと比べて開花時期が1〜2週間ほど遅く、満開になるにつれて大きく円形の花を咲かせるので非常に華やかな見た目をしています。

その歴史は古く、ヤエザクラの一種であるフゲンソウは室町時代から存在していたと言われています。

国内の名所では大阪府にある造幣局の桜の通り抜けが有名でヤエザクラが多くは植えられています。


3.御衣黄

御衣黄は栽培品種の桜で開花時期はソメイヨシノより遅い4月の下旬ごろから淡緑色や白色の花を咲かせます。

江戸時代に京都の仁和寺で栽培されたのが始まりで、江戸時代中期頃には御衣黄の名で知られることとなりました。

一般に見かける桜の品種としては珍しい部類に入りますが日本全国100カ所以上で見ることができます。

御衣黄は桜の中では珍しい淡緑色の花を咲かせるのが特徴で、これは葉緑体の数が多いため緑色になります。

また地域によって花の大きさが異なり、京都では2.5㎝ほどですが北海道ではおよそ5㎝ほどにもなります。

花弁は10〜15枚ほどで八重咲きで肉厚で反り返った花弁になります。

咲き始めは白や淡緑色ですが、次第に中心部から赤くなっていき散る頃にはほとんど真っ赤になってしまいます。


4.ヤマザクラ

ヤマザクラは日本の野生の桜の代表的な品種でその名の通り日本各地の山間部に自生しています。

花の形はソメイヨシノによく似ていますが、ソメイヨシノは花が咲いてから葉が芽を出すのに対しヤマザクラは開花と同時に赤茶けた葉が出るのが特徴です。

またヤマザクラは同じ場所に育つ個体群内でも個体差が大きく、開花時期や花の大きさ、見た目などに差があります。

そのためソメイヨシノが普及する前の花見といえば、長期間楽しむことができるヤマザクラを鑑賞するのが花見とされていました。

さらに桜の木としては寿命が長く大きく育つため家具の素材としても人気があります。


5.ヒカンザクラ

春に咲くイメージの強い桜の中で冬に咲く桜がヒカンザクラです。

日本では園芸品種ですが中国南部から台湾にかけて広く分布しています。

野生化している沖縄では1月から2月にかけて開花しその他の地域では2月から3月にかけて開花します。

開花時期になると2㎝前後の下を向いた釣り鐘型の花を咲かせます。

色は白から桃色まで様々ですが多くは赤みがかっています。

観賞用の桜の中では比較的食用加工されている品種で、果実は煮詰めてジャムや保存食に、花弁は塩漬けにしてスープなどの彩りに使われます。

また、近年人気の高まっている河津桜はヒカンザクラとオオシマザクラの自然雑種です。


6.シダレザクラ

シダレザクラは枝垂れ桜と書きその名の通り枝や花が長く垂れているのが特徴の桜の総称で有名なものにはヤエベニシダレがあります。

日本国内では東北地方以南で栽培が適しており、成長しても樹高は5m程と比較的低木の部類になります。

開花時期は3月下旬から4月上旬ごろでソメイヨシノに比べて少し早く、開花時期になると白や桃色の花を咲かせます。

見た目に美しいことから古くから観賞用として愛されてきた桜で、京都府の府花にも指定されています。

また樹齢が長いのも特徴で山梨県甲州市にある慈雲寺のシダレザクラは樹齢300年超えと言われています。

沢山の桜を見よう

一口に桜と言っても品種や地域によって色も形も様々で品種改良によりこれから先さらに品種が増えると言われています。

春になったらソメイヨシノだけでなく他の種類の桜にも目を向けて名所を廻ってみると新たな発見があります。

公式的には国の花では有りませんが日本人にとって春の象徴ともいえる桜を楽しみましょう。