近年、メディアで「さとり世代」という言葉を聞く機会が増えたという方は多いです。
ですが、何となくしか意味が分からないという方のためにさとり世代の特徴についてご紹介します。
過度に希望を持っていない世代
さとり世代は、主に1990年代以降に生まれた世代の人の事をいいます。
この年代は、不況時代に青春時代を迎えており、その時に周りの大人達がいかに大変な思いをしているのかよく見ているので「世の中って大変なんだな」等色々な事を子ども時代に悟っている方がとても多いです。
さとり世代よりもう少し年上の世代の方がさとり世代と会話をすると「自分よりも若いのに、まるで年上の人と話しているよう。希望も欲も持っていないし、ギラギラしていない。あるがままを受け入れている」と言う方はとても多いです。
幼いころに希望を持っていた大人がどんどん希望を失っていくのを見ているので「あまり過度に希望を持たずに、少しの事で満足するようにしよう」と思っているのがさとり世代です。
人にあまり関わらない
さとり世代の人は、あまり積極的に人と関わろうとしません。
「あまり人と深く関わるよりも自分の時間を大事にしたい」「人と深く関わって傷つくのが嫌。それなら一人でも良い」「リアルな人間関係よりもインターネットで自分の気の合う人と付き合うずっと楽しい」と考えているからです。
学校や会社でも必要最低限以上の会話をしようとせず、そうする事で気の合わない人と関わる時間を減らし自分の時間を有効活用しています。
ただ、自分の気の合う人とはLINEやメール等で積極的に関わろうとする人は多いです。
ですので、人によっては「新しい人間関係の築き方をしているのがこのさとり世代」という人もいます。
物欲がない
さとり世代は、あまり物欲がありません。
今は安くてとても良い物が手に入る時代になったので「頑張って無理に自分に合わないものをたくさん買うよりも、自分が無理なく買う事ができる範囲内で買おう」と思っている人が増えたからです。
この世代はもう少し上の世代が無理に高い買い物をして返済に追われたり、返済できなくなってしまったのを目の当たりにしている人も多いので、物欲を持つのが怖くなっている人がたくさんいます。
「物欲はあまり持たないようにしよう」と子どもの頃からしっかり理性を働かせる事ができるのがさとり世代です。
ただ、今はインターネットで今までよりも様々な素敵なものを見る機会が増え、自分の生活が便利になり、それでそこそこの値段なら買うという方も増えています。
物欲がないというよりも自分のためになるかどうかをしっかり見極め、自分が無理なく買える範囲内で買い物を楽しむ事ができる買い物上手が増えたとも言う事ができます。
無理に恋愛をしなくてもいいと思っている
さとり世代は、一人の今が楽しいから恋愛を無理にしなくてもいいと思っています。
今までは恋人がいない人生なんてありえないという方が多かったですが、時代も変わり恋人がいなくても恥ずかしいと思う事も無くなりつつあります。
それに伴い「今が楽しいから、別に恋愛しなくてもいい」と思う人が増えました。
そう思っているのが一番多いのがさとり世代です。
ただ、無理に恋愛をしなくてもいいと思っているだけで、好きな人ができたらその時に恋愛をすればいいと考えているので恋愛がしたくないわけではありません。
好きな人ができるまで自然に待ち、自然に展開が進んだら両思いになって、進まなければそれはそれでいいと思っています。
情報収集が早い
情報をインターネットでいち早く取り入れ、それを多くの見知らぬ人とも共有したいと考えているのがさとり世代です。
たくさんの人とすぐに情報を共有する事で「自分はみんなと繋がっているんだ」という事を強く感じたいのです。
さとり世代は、分からないことがあったら「分からないままでいいや」と思わずにすぐに調べて自分の中に吸収したい世代でもあります。
ですので、趣味に関する事や興味のある事に対する知識が驚くほどあるというさとり世代はとても多いです。
大きなチャレンジ精神はない
さとり世代は、自分よりも年上の人が努力をしても報われない姿を見ている人がとても多いです。
ですので、少しダメだと思うとすぐに諦めてしまいます。
また、大きなチャレンジ精神も特になく確実な人生を歩みたいと考えているので若いのにとても人生設計もしっかりできている方も多いです。
大きなチャレンジ精神はありませんが、その代わり小さなチャレンジ精神はあるので習い事等自分の無理のない範囲内でチャレンジはしています。
全くチャレンジ精神がないというわけではありません。
さとり世代の特徴を知っておこう
さとり世代の特徴についてご紹介しました。
さとり世代は、生き方がとても上手な世代とも言えます。
自分のためにいかに時間を使うか、自分にとって必要なものは何か、自分にとっていい人間関係とはどういうものかを子どもの頃からしっかりと考えていますので、無理はしませんし無駄な事もしません。
さとり世代と付き合う時には、上記の点に気をつける事で上手に付き合う事ができます。
もちろん世代的にさとり世代だからといって上記のことに当てはまらない人も多くいます。
そうした人たちもいることを理解した上で、全体的な特徴をつかんでおきましょう。
参照: さとり世代の冷めた特徴3個
「さとり世代の特徴とは?過度な期待を持たない1990年代以降に生まれた人々」への感想コメント一覧
生き方としては上手いと思いますが、楽しみはあるのかなぁという気持ちになってしまいます。会社の子が丁度さとり世代。無駄が嫌いという言葉をよく放ちます。さとり世代のこういった気持ちからなのかもしれませんね。