職場には言わないでも自分で仕事を見つけてどんどん働くひとと、ぼーっとなにもせずにいるひとがいます。
指示があって働くことは大事ですが、自分で考えて人から言われなくても仕事ができるひとのほうが職場にとっては好ましい人材となります。
逆に言われなければなにもしないと周囲は困ってしまうでしょう。
指示待ち人間とはどんな人なのか、その特徴と改善してもらう方法についてご紹介します。
余計な仕事は増やしたくないのが、指示待ち人間
仕事に対して、元々やる気がないタイプは指示待ち人間によくいます。
その仕事が好きで仕事を少しでも早く覚えたく、色々なことを吸収したいなら、仕事をしたい欲求が高く、進んで仕事を探し「なにかすることはありませんか?」と同僚や上司に訊ねることでしょう。
しかし、仕事に興味がなく、ただお金を稼ぐために働いているとしたら、楽をしたいのが本音です。
当然、余計な仕事を増やしたくありません。
自分から進んで仕事を見つけてやるという発想がないので、指示されていないのに仕事を探してやっているひとのことを理解できません。
向上心、上昇志向がないのが、指示待ち人間
周囲より早く偉くなりたい、役職につきたい、仕事のできる人間になりたい、など、向上心や上昇志向がある人は誰よりも早く仕事を覚えたく、またたくさん仕事をしたいと望みます。
ですが、現状維持でいい、役職につくのは面倒臭い、周囲からの評価など別にどうでもいいと考えている場合、仕事への熱意は当然ありません。
職場で自分の意見を言うことが滅多にない、注意されても改善する態度がない、自分の趣味や遊ぶことには関心が強いなど、仕事へのモチベーションよりも、プライベートを重視するひとに指示待ち人間は多いです。
周囲の状況に無関心
忙しい職場ではいちいち指示しなくても動いてくれる人材が頼りです。
また、普通ならば、周囲の状況を見れば、自分がすべき仕事があるとわかり、それがなにかわからなければ自分から指示をあおぐでしょう。
一度指示を受ければやるべきことがわかり、また、他の人がやっていることを見て、自分が手伝うべきことも見つけられるはずです。
ですが、指示待ち人間になると、そういった周囲の状況には無関心です。
いくら周囲が忙しくしていても、自分には関係がないと思ってしまいます。
たとえ手があいていても、他人の仕事は他人がすべき仕事で自分がすることではないと考えるでしょう。
基本的にチームワークという考えがないので、協力するという発想がありません。
チームワークを大事にして一丸となって仕事をしている意識があれば、常に周囲の状況に意識をはらうものです。
集団より個を大事にする考えのひとに指示待ち人間は多いでしょう。
自分の頭で考えることが苦手なのが、指示待ち人間
指示されないことをするということは、自分の頭で考えることが必要になってきます。
自分がいまなにをすべきか、なにをすれば役にたてるか、なにを準備しておけば仕事がスムーズにすすむか、と現状の把握と、先を見通す能力がないといけません。
当然、頭の中ですべきことを考えなければいけないのですが、それはすべてのひとにとって簡単なことではありません。
よく「気がきく」といわれる人がいますが、そういひとは自分の頭で考えて行動するのが得意です。
逆に気がきかないひとは周囲で起こっていることがよくわからず、自分がなにをすべきか、と考えることが苦手です。
失敗するのが怖いのが、指示待ち人間
指示されたことだけしていれば、まず文句はいわれません。
指示されればきちんと仕事をする指示待ち人間は多いはずです。
それなのに、指示されないと仕事をしないのは、勝手にやって失敗したりすることが怖いからかもしれません。
過去に、指示されないことをして失敗して注意されたり「勝手なことはするな」と言われた経験があると、それがトラウマとなって、指示されないことはできなくなってしまいます。
最初は指示待ち人間ではなかったひとも、途中から指示待ち人間になることもあるでしょう。
失敗を恐れないというのは難しいもので、やはり普通は失敗すると落ち込んだり、また失敗するのが怖くなります。
指示されたことだけするひとは、気が弱かったり、自分に自信がなかったり、注意されたらいつまでも引きずって落ち込んでしまうひとに多いでしょう。
指示されたことだけやるのが正しいと思い込んでいるのが、指示待ち人間
指示されたことだけやるのが正しいと考えているひともいるでしょう。
指示されないことをやって邪魔になったり、ひとに迷惑をかけてはいけないという考えです。
必要なことだから指示されるわけで、必要ではないから指示されないのだという考えだと、指示されるまでじっと待っていることが正しいということになってしまいます。
言われたことだけをやる「指示待ち人間」を見ていると、何だかイライラすることってあったりしませんか。
どうして自分でやることを見つけられないんだろうと、疑問に思ってしまいます。
そんな指示待ち人間を改善させる方法をご紹介します。
指示待ち人間には「やることを探す」ように指示する
指示待ち人間を改善させる方法に、その人に対して「やることを探す」ように指示するという方法があります。
指示待ち人間は、人に言われた指示に従って動こうとするので、まずはこちらから指示を出して、自分のやるべきことに目を向けさせるようにしましょう。
指示待ち人間に、急にやることを探してと伝えても、もしかしたら上手に探せなかったりするかもしれません。
そういう時、さりげなくヒントを与えてあげるのがポイントとなります。
「悪いけど、今週中にこの課で片付けるべき業務内容の優先順位を付けて」と言い、今現在抱えている仕事の案件を説明してあげるようにしましょう。
そして期日や重要なクライアントなどを伝えて、その上でやるべき内容を判断させるようにします。
そうやって「この課で今週中にやるべきこと」をまとめることで、仕事に対して意識が高まります。
最初は言われないと動けなかったとしても、そうやってやることを把握させることで、段々と自主的に「これは今日中に片づけないと」と考えるようになっていくでしょう。
8.指示待ち人間には責任のある仕事を任せてみる
指示待ち人間を改善させるためには、簡単でいいので責任のある仕事を任せてみることも効果的な方法です。
一つの仕事をやり遂げるためには、いったい何をすればいいのか、それをじっくり考える良いチャンスとなるでしょう。
責任感を持って仕事をやり遂げるためには、多角的なものの考え方が必要となります。
指示待ち人間は「言われたことだけをやる」という、一面的な考えしかできていません。
そういう人に対して仕事を任せてみるということは、受け身の体勢から自発的に物事を考えて段取りをつけるためのトレーニングとなります。
そして責任を持って仕事をやり遂げた時の達成感を味わえば、指示待ち人間も自分から仕事に取り組むことの面白さを知ることになるでしょう。
指示待ち人間に責任のある仕事を任せる時は、困ったことがあったらすぐに相談に乗れる体制を整えておきましょう。
指示待ち人間というのは、まだ自分から動くことに慣れていません。
時にはアドバイスをしたり、声をかけたりして、その仕事を全うできるようにサポートしてあげるようにしましょう。
そうすれば、指示待ち人間も失敗することなく、責任のある仕事をクリアすることができます。
指示待ち人間には「自分で考える癖」をつけるようにする
指示待ち人間を改善させる方法に、ともかく「自分で考える癖」をつけるようにすることが大切です。
いつも人に言われるままに動いている人は、実は何も考えていなかったりします。
その癖をストップさせて、自分で考える習慣をつけるようにすれば、指示待ち人間から自発的に動くことができるように変わっていくでしょう。
指示待ち人間に何かを尋ねる時、相手に簡単な返事をさせないようにしてみましょう。
こちらが聞いたことに対して「はい」とか「いいえ」だけで答えてしまうような、そんな質問の仕方はNGです。
「○○の件は順調なの?」と尋ねてしまうと、指示待ち人間は「はい」と答えて、それで会話は終了となってしまいます。
聞き方を「○○の件は今どうなっているの?」としてみることで、仕事のことに関して筋道だてて話すようにするはずです。
そうすれば、自分自身でその仕事に関してより深く考えるようになります。
説明しながら「あ、このことをまだ片づけていなかった」と、自分で気づくことができるでしょう。
指示待ち人間に、自分で考える癖をつけることができれば、段々と自分でやることを見つけることができるようになります。
指示待ち人間との会話には気をつけて、自分から色々考えることができるように、うまく誘導してあげましょう。
10.周りの人に目を向けさせるようにするのが、指示待ち人間の改善方法
指示待ち人間を改善させたいと思ったら、周りの人に目を向けさせるようにしてみましょう。
そうすれば、いかに自分が受け身態勢でいるかということが分かって、焦りを感じるからです。
指示待ち人間がボーッとしていたら、さりげなく指示待ち人間の動機や近い年代の人の行動に目を向けさせましょう。
「○○さんは自ら仕事を見つけるようにしているね」という感じで、てきぱき自分から働いている人を意識させるようにします。
指示待ち人間は、ちょっと鈍いところがあります。
指示がないからといって、職場でぼんやりしていられるのは、少し神経が太くて気配りができないからです。
そういう人は、あまりデリケートではないので、ちょっと他の人と比較をして、刺激を与えてみるのがオススメです。
ただ、あまりに嫌味な言い方や、指示待ち人間の人間性を否定してしまうのは厳禁です。
いくら鈍くても傷つきますし、モチベーションが下がってしまうことでしょう。
指示待ち人間を改善させるためには、職場の同期やライバルたちを意識させるのです。
それが指示待ち人間を上手に改善させる方法となるでしょう。
指示待ち人間を改善させるための方法は、こちらも指示待ち人間が動きやすいように、上手に指導したりアドバイスをしてあげる必要があります。
指示待ち人間は、ただやり方が分かっていないだけです。
一度どうしたらいいかが分かれば、きっと自分からするべき仕事を見つけて、どんどん動ける人になることができるでしょう。
指示待ち人間の理由を知ろう
このひとは指示待ち人間なんだな、と思ったら、どんどん指示をしてあげるといいでしょう。
そして「これとこの仕事は君にまかせるから、気づいたらどんどんやってね」と許可を与えてあげましょう。
指示待ち人間を変えるのは難しいでしょうから、仕事が常にある状態にしてあげるのがいいでしょう。
そのひとを責めて「自分で考えてやってみろ」と言ってもできないからやれないのです。
そのひとがやりやすいように、こちらがちょっと気を使ってあげると、驚くほど頑張って仕事をしてくれるかもしれません。
「【指示待ち人間】いつも指示待ちな人の理由と改善してもらう方法」への感想コメント一覧
会社の後輩が指示待ち人間です。いちいちあれこれ言うのめんどくさくなっちゃってふらふらしてても放置してたりすることが多くなっていましたが、記事を読んでもう自分で考えてもらうことはあきらめて逐一指示出していくほうがいいのかなと思いました。
職場の先輩(12歳年上)が指示待ちです。
年が上なので指摘しずらいところが多々ありますが、
この記事がとても参考になりました。
僕も指示待ち人間 もともとの性格もあるが、小さい頃のトラウマもあるだろう
何かの行事の中で手持無沙汰になり、誰かのを手伝おうにも、「今は手伝いは要らない」と言われたり、積極的に手伝おうとすれば、「勝手な事するんじゃない!」と叱責されたり お陰で人が嫌いに無関心になり、親友もゼロ 親しくもなんともない顔見知りならいくらでもいるが
会社勤めもしたが、持たず 今は自営 一人で考え実行に移す作業が向いているようだ
この社会では、人が好きですぐに打ち解けられる人が勝ち組で、その人らのペースに乗っかれない人は落伍するシステムになっている
僕のような人間も少なくないのだろうが、全体から見てそう多くもないのかもしれない まあでも日本に誕生してきただけでも勝ち組だなと思い、日々を過ごしている