他人が自分よりも優れた状態を手に入れた時に、無意識に頭をもたげる嫉妬という感情。
嫉妬したくないと思っていても、一度考えてしまうとなかなか心から離れなくなってしまいますよね。
今回はそんなしつこい嫉妬心を克服する方法についてご紹介します。
自分を好きになる
誰かに嫉妬してしまう人というのは今の自分の状態に満足しておらず、とにかく他人が羨ましいと感じてしまう心理状態に陥っています。
つまり、嫉妬してしまうのは自分に自信がないから。
他人への嫉妬心を克服する為に、まずは自分のことを好きになるように努力しましょう。
生きていると後悔や嫌悪感の連続です。
今まで選択してきたことが間違っていたと後悔したり、自分の能力が他者に劣ると嘆くこともあるでしょう。
しかし、それらすべては必ず意味があること。
むしろ今まで頑張ってきた自分をほめてあげて下さい。
自分をけなすのではなく、頑張りを認めてあげることを繰り返すうちに必ず自分を好きになることができます。
そこまで来れば、もう現状を嘆くことにばかり労力を割いていないはず。
現状に満足し、他人の利益が羨ましいなどとは考えなくなっているでしょう。
人の物を羨ましがっていても、自分の物にはなりません。
誰でもない自分だけが努力し、築いてきた物にこそ大きな価値があります。
人と比べる癖を直す
普段から嫉妬ばかりしている人というのは、自分と他人を比べる癖がついている場合がほとんどです。
嫉妬心を消すために重要なのが、自分は自分、他人は他人と割り切って考えること。
そもそも、自分と人を比べることに意味はあるのでしょうか。
人はそれぞれ育った環境が違います。
外見を始め家庭の状態、通った学校、その中で得た沢山の思い出。
これら全部が1人1人違うのですから、それで将来得る利益もどこかで差が生じるのはある意味当然のことです。
もし友達の実家がお金持ちだとして、それを羨ましいと嫉妬した自分がいると仮定しましょう。
しかし、それは「たまたまお金持ちの家に生まれた」というだけであり、努力ではなく運が関係しています。
友達にも自分にも、生まれる家を選ぶことはできません。
このように人にはそれぞれ違った土俵が用意されており、一生涯で得る利益も違ってきます。
最初から土俵が違うのだから他人と人を同じ尺で比べようとすること自体がそもそもの間違いであると、分かって頂けたでしょうか?
本当に羨ましいのか自問する
知り合いが結婚した、仕事で成功して多額の富を得たと聞くと、つい「いいなぁ、ずるい」と考えてしまいますよね。
しかしながら、自分は本当に羨ましいのでしょうか。
一般的に結婚と聞くと幸せなイメージを持ちますが、実は本人達にしか分からない問題が隠れている場合もあります。
誰かと結婚できたとしても、共働きの上夫が家事や育児に非協力的だと聞いたら、あなたはどう思いますか?おそらく、それなら結婚しない方がマシという意見も多く出てくるはずです。
仕事の成功も同じこと。
もし仕事で成功したとしても、その人が自分の時間が全く持てないくらい忙しいスケジュールを送っているとしたらどうでしょう。
自分の時間を優先したいという人は、プライベートな時間を作れないほどの忙しさを羨ましいとは思いませんよね。
このように、他人の良いところが必ずしも自分も良いと感じるわけではありません。
嫉妬をしてしまいそうになった時は、本当に羨ましいと思うのか冷静に考えることで、感情をコントロールすることができるでしょう。
好きなことに熱中する
嫉妬を抱いた時は相手と比べて自分が劣っているところばかり考え、自分の好きなことや相手より優れているところが見えなくなってしまいます。
もし嫉妬心を克服したいのなら、とにかく自分の好きなことに熱中してみましょう。
他人を羨ましいと考える余裕がなくなるくらい、趣味に没頭してみて下さい。
誰かに嫉妬していると他人のことが心のほとんどを埋めてしまい、無駄にイライラして自分のことが手につかなくなりますよね。
でも人を気にして自分の時間を潰すなんて、とてもつまらないことをしているように思いませんか?この感情を忘れるためには、自分の好きなことに熱中するのが一番。
嫉妬に浸かっていた精神力を趣味にそそいでいるうちに、人を羨ましいと思う気持ちなんてものはどこかへ消えてしまいます。
好きなことを一生懸命やった時と人に嫉妬した時、同じくらい疲れたとしても前者の方がきっと心地よい充実感を手に入れているでしょう。
嫉妬という感情を封じ込めるためには他人など気にせず、自分の好きなことに熱中して下さいね。
嫉妬心を克服しよう
嫉妬心を克服する方法について紹介してきましたが、この感情すべてが悪いものではありません他人を羨ましいと思った時にそれを目標として定め、努力ができる人は良いでしょう。
しかし問題は嫉妬した時に自分を変えようとせず、他人を妬み続ける人。
これは自分に悪影響を与えるため、早急に手を打たなくてはなりません。
嫉妬心とうまく付き合って自分を成長させることが、理想と言えるかもしれませんね。
「嫉妬心を克服する方法4つ」への感想コメント一覧
嫉妬し続けるのは本当に時間がもったいないし、何も得られるわけでもないですね。羨ましく、妬ましく思ってしまう自分が恥ずかしいなといつも思うので、好きなことに没頭する方法を試してみなくてはと感じました。