多相睡眠って何?メリットとデメリットを知って多相睡眠を試してみよう

最終更新日:2016年4月12日

健康を考える上でとても大事な睡眠。

睡眠欲は三大欲求の一つとも言われ、寝不足はすぐに体の不調となって表れます。

しかし、良い睡眠は大事だと分かっていながらも、仕事に追われなかなかまとまった睡眠がとれない方も多いはず。

そんな中、多相睡眠という睡眠法が注目を集めています。

1日に短い睡眠を複数回とるというもので、睡眠時間の少ない日本人には朗報かもしれません。

1.多相睡眠とは何か

多相睡眠とは、1日に複数回睡眠をとることで、1回あたりの睡眠時間は短くても、トータルで1日に必要な睡眠量を得られるというものです。

実は、人工照明が普及するまで人類は多相睡眠だったそうで、かの有名なレオナルドダヴィンチやトーマスエジソン、ナポレオンも多相睡眠だったと言われています。

この言葉と対になるのが単相睡眠で、単相睡眠とは1日に1回まとめて睡眠をとるというスタイルを指します。

まさに、夜から朝にかけて1回だけ睡眠をとる現代人の睡眠法は単相睡眠となります。

ちなみに、動物の一般的な睡眠方法も多相睡眠だと言われています。

そういえば犬や猫を見ていると、1日に何度も寝ていますよね。

実は人間にとっても、生物学的には多相睡眠が適しています。

その理由は、体は1日の中で活動が活発になる時間帯と低下する時間帯があり、その低下する時間帯に眠るのが一番だから。

このリズムには個人差がありますが、一般的には午後2時〜4時、そして午前2時〜4時頃が低下しやすいと言われています。

体が自然と眠たくなる時間帯に分割して睡眠が取れれば、少ない睡眠時間でも十分な睡眠効果を得られるそうです。


2.多相睡眠の方法1日1時間半の場合

実は、多相睡眠に明確な方法があるわけではありません。

単純に、1回あたりの睡眠時間が短く、1日に何回か睡眠をとれば多相睡眠となります。

結論から言うと、自分に一番合う睡眠パターンを見出すことが重要になりますが、ここでは先述の偉人たちの例を見てみましょう。

レオナルドダヴィンチは1日を6分割し、4時間ごとに15分の睡眠をとっていたと言われています。

トータルで1日の睡眠時間は1時間半となり、なんとこれでずっと生活していたのです。

このケースは、多相睡眠でもかなり短い部類に入ります。

トータルの睡眠時間が1時間半だけなら、余った時間をたくさんのことに使えそうだとワクワクしますが、さすがにこの方法は合わないという人も多くなります。

ハウツーサイト「Instructables」を運営するRachelMcConnell氏は、ダヴィンチと同じ多相睡眠を試しましたが、5日程すると体調や精神状態が悪くなってきたそうで、18日目に入ったところでこの睡眠方法をやめたそうです。

しかし、こうした超短時間の多相睡眠が合う人も中にはいるようで、タレントの武井壮さんは1日45分の睡眠で事足りると豪語していたとか。

しかし、いずれにしてもこの方法はいきなり試すにはハードルが高そうです。

そこで、次のような1日3〜5時間の多相睡眠を試してみてはいかがでしょうか。

3.多相睡眠の方法1日3〜5時間の場合

このタイプの多相睡眠が最もポピュラーな方法だと言われています。

トーマスエジソンは、夜に3〜4時間の睡眠をまとめてとり、昼間に30分程の仮眠を数回とっていました。

ナポレオンも夜の睡眠は3時間ほどと短かったようですが、馬車の中でよく居眠りをしていたと言われています。

つまり、夜数時間まとまった睡眠をとり、日中短時間の仮眠を数回とるという方法が、昔の人たちの中には多かったようです。

多くの多相睡眠の情報を見ても、この方法が最も推薦されています。

というか、これはまさに昼寝を取り入れるといった感じですよね。

でもポイントは、夜の睡眠時間が3時間〜5時間程度と短いことです。

この空いた時間を他の活動に有効利用できます。

また、昼間の仮眠をどのようにとるかもポイントです。

まず仮眠の時間は20分が理想で、それ以上眠るのは禁物。

20分以上眠ると、ノンレム睡眠と呼ばれる深い睡眠に突入してしまい、その後起きるのに時間がかかったり、逆に脳の活動が低下してしまいます。

寝過ぎないように目覚ましをセットしておくのが良いでしょう。

仮眠の回数は個々人の生活パターンや体のリズムに合わせるのが良さそうです。

1回で済む人もいれば、2〜3回とるのが良い人もいます。

ちなみに「EverymanCycle」という多相睡眠の方法では、夜間に3時間眠り、昼間に20分の仮眠を3回行うそうですが、自分に合う方法を見つけるのがベストと言えます。


4.多相睡眠のメリットデメリット

多相睡眠のメリットは、やはり睡眠時間が短くなることで活動できる時間が増やせることです。

多くのタスクを抱える現代人の生活には良い方法だと言えるでしょう。

また、短時間の仮眠をとることで、頭が冴え生産性が向上し、仕事や生活の質が向上します。

デメリットは、この方法が合わない人が無理にやることで、逆に疲労が蓄積してしまったり、覚醒中の脳の活動が鈍くなってしまうという点にあります。

実際、多相睡眠を試したけど合わなかったという人も多いようで、無理に行うのは禁物です。

少しずつ夜の睡眠時間を短くしていき、日中に仮眠をとる習慣を作るというのが理想でしょう。

多相睡眠を試してみよう

多相睡眠は単なるテクニックではなく、実は照明器具が導入されるまでは先人たちが行っていた睡眠法なんですよね。

体に合う生活リズムを築くという意味では、無理のない範囲で試してみる価値はあります。

これまで悩みの種だった睡眠が、意外と大きな武器に変わるかもしれませんよ。