年上を敬おうとしない人の心理とは

社会人になると幅広い年代の人と仕事をすることになりますが、中には年上の人にも失礼だと思うような態度で対応する人も増えてきています。

昔から年配者を敬えと教えられてきた人も多いですが、年上に対して敬う気持ちがない人も増えています。

そこで年上を敬わない人の心理についてご紹介します。

尊敬できないから

年上を敬わない人の心理としては、単純に年上の人が尊敬できないから敬う必要がないと思っています。

昔から年配者を敬えと言われてきたのは、先人にはいろいろな知識があって、自分が知らないことを教えてくたからです。

しかしインターネットの普及によって知らないことがあれば年配者ではなく、ネットで物を調べられる時代になりました。

自分が知らないことを教えてくれれば尊敬できますが、何も教わることもないですし、ただ年上というだけで尊敬するには無理だと思ってしまいます。

むしろネット世代の人の方が物知りな人が多いので、自分たちの方がより多くのことを知っているという自負があるのかもしれません。

年配者のことを尊敬できる対象にすることができないので、敬おうと思わないのです。

実力主義だと思っている

社会にでると実力主義で出世をする時代になってきたので、実力がある人だけを敬えばいいと思っています。

年上を敬わない人の心理としては、実力がない人をなぜ敬わらなければいけないのか理解に苦しんでいるのです。

昔の時代は年功序列で年配者を優遇するような社会システムでしたが、グローバル化社会になってからは実力主義になってきました。

若い人も実力があればチャンスが巡ってくるので、他人よりも自分磨きに精を出す人も増えています。

実力のない年配者を敬っても意味は無く、実力があるからこそ敬う対象になると思っています。

すべては実力社会になってきているので、自分が実力があると認める人だけを敬おうと思っています。

そのためほとんどの人のことは認めていないことから、敬う気持ちはあっても、認めていないので敬うことができません。

フランクな関係が良いと思っている

時代と共に教育方針も変わっていきましたが、若い世代になるほどだんだんと競争しないで、共に仲良くやろうという教育方針になっています。

そのため誰とでも仲良くフランクにやろうという意識が根付いているので、年上の人ともフランクな関係を望んでいるのです。

敬う気持ちがまったくないのではなく、敬う気持ちがあっても昔の人のように堅苦しい感じではありません。

フランクな関係性の中でも相手のことを自分なりに敬っているつもりなので、相手からすると敬われていないと感じることが多いのです。

敬う態度がどうやればいいのかが分からないので、年上の人からは誤解されることも多いでしょう。

基本的には仲良くやりたいという思いが強いので、敬っているのに相手に理解されていないことが多いのです。

グローバルな考え方が根付いてきた

世界の中でも年上の人に対して敬語を使ったりするのは、日本以外にも少数の国しかありません。

年上の人を敬う国はたくさんありますが、敬語を使う国は少ないので、日本独特の文化と言ってもいいでしょう。

グローバル化してきましたが、年上の人に対して敬う気持ちはもっていますが敬語を使わない文化も多いです。

若い世代ほど他の国の文化に触れる機会も多くなっているので、敬う気持ちが敬語とは結び付かなくなっています。

自分が自然と尊敬できる人がいれば敬う気持ちを持ちますが、必ずしも敬語を使ったり恐縮したような態度をとることはありません。

それが相手からは敬う気持ちがないと誤解をされることも多いのですが、グローバルな考え方や態度が根付いているのかもしれません。

敬えという態度が気に入らない

年上を敬わない人の心理としては、年上だから敬えという態度をされるのが気に入らないという心理が働くこともあります。

年上を敬いたい気持ちはありますが、敬うというのは自分が尊敬できる相手だからこそ敬うことができます。

自分が尊敬できないような人も敬えという態度をされると、多くの人は拒否反応を示してしまうでしょう。

年上だからといって人間的にできている訳ではなく、むしろ尊敬できないと思うような人も多いでしょう。

自分が尊敬できないような年上の人から、敬えと言われても反抗したくなるのは当然です。

敬って欲しければ尊敬できるような年上になれという思いがあるのかもしれません。

年上を敬わないのではなく敬える対象がいないという心理が働くので、年上でも敬うことができません。

尊敬できれば自然と敬うことができる

年上を敬わない人の心理としては、敬まう気持ちはあっても敬える人がいないというのが本音かもしれません。

自分が尊敬できる人がいれば自然と敬う態度をとりますが、尊敬できなければ年上だからといっても無条件に敬うことはできません。

年上を敬う気持ちがあっても、尊敬できない人をなぜ敬わなければいけないのかという心理が働いています。

 

    「年上を敬おうとしない人の心理とは」への感想コメント一覧

  1. 1. momo2018/05/19(土) 01:01

    どんな理由があっても年上を敬わないのは失礼だと思ってきましたが、確かに尊敬できない人は敬えないなと感じました。年とったら敬ってもらえるような人になりたいと心に決めました。

  2. 2. 名無しのイケジョさん2022/11/06(日) 15:40

    わたしが最近、特に思っていたことを言語化してくださっていて感動しました。書いてある全てに共感したのは久しぶりです。敬う気持ちが足りない、と言われる度に、そういうあなたが尊敬される人になれてないことが問題なのでは?と思っていました。わたしも、すごいなと思う人には年上でも年下でも無意識に尊敬している態度を出していると思います。昔からしてきたことを大事にすることがダメなわけではないですが、時代に合わせて変わることも大事だと思います。でも、ある程度の礼儀やマナーは大事なことだと思うので、その点は勉強していきたいと思います。

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