20代も後半になると、独身でいることに劣等感を抱く女性が出てきます。
その割合は30代、40代と年齢を重ねるごとに高くなると考えていいでしょう。
さらに、少子高齢化の影響もあって、女性の出産を促す風潮が社会的にもいまだに根強く残っています。
そうした独身に劣等感抱く女性が、どうしたらその悩みを解消できるのかご紹介します。
身近な既婚者の現実をチェックする
まずオススメしたいのが、身近な既婚者の現実をチェックする方法です。
姉妹でも友人でも会社の同僚でもかまいません。
できるだけ身近にいて、その生活ぶりをよく知っている女性の現在の私生活をよく見てみましょう。
結婚したときはまさに「この世の春」状態だったにちがいありません。
それが、今はどう変化しているでしょうか。
夫婦仲はどうですか?
お姑さんとの関係は?
周囲から「子どもはまだか」と言われて嫌な思いをしているのでは?
ママ友との付き合いでくたくたなのでは?
また、出産経験のある女性のなかには、産後に後遺症などで体を壊す人もいます。
まだ定年には遠い働かねばならない年代にとって、体を壊すことは大変な事態です。
もし体を壊さなかったとしても、乳腺炎などの感染症にかかるリスクもあります。
女性にとって妊娠や出産とは、その後の人生設計に大きく影響を与えるリスキーな選択です。
出社の必要がない、もしくは主婦として常に子供の面倒を見ている場合を除いて、子供が小さいうちには、今まで通りの勤務形態は難しくなります。
結婚すると、独身者にはない悩みや不満がたくさん生まれるものです。
そして、ほぼ100%の既婚女性が何らかの悩みを抱いています。
それを知ることで「独身のほうが幸せ」と実感できることでしょう。
離婚した人の例を考えてみる
次に、離婚について実際の例を考えてみるという方法も有効です。
身の周りに離婚者がいるならその人のケースを、いない場合は有名人のケースをできるだけ具体的にチェックしてみましょう。
比較的スムーズに別れた場合でも、お互いに物心両面で傷つけあったことは間違いありません。
子供がいる場合はなおさらです。
さらに協議がうまくいかず、いわゆる「泥沼離婚劇」のようになってしまうと、目も当てられません。
離婚した人が口をそろえて言うのが「離婚は、結婚の数倍ものエネルギーがいる」ということです。
それくらい離婚は大変なことですし、しかも後々長く尾を引くケースが少なくありません。
トラウマになってしまう女性さえいるのです。
それはすべて「結婚」という人生の選択をしたために生まれた悲劇です。
赤の他人を自分の人生に入れたことで、その後の人生にまで深い傷を残すことになります。
「あの時別の選択肢や、違う未来があったんじゃないか」
そう嘆いてもどうしようもない人生の分かれ道です。
独身でいさえすれば、そんな事態は起こりようもありません。
このような離婚の状況を見ることで「独身でよかった」と確認できることでしょう。
独身で幸せな人生を送っている女性の例を、具体的にチェックしてみる
これまでの2つは、いずれも結婚のデメリットをチェックする方法でした。
それとは逆に「独身でいることのメリット」をチェックする方法もあります。
周囲にいる人でも、有名人、芸能人などでもかまいません。
「独身だけど楽しそう」という人物の観察から、独身であることのメリットが見えてくることもあります。
テレビなどでは連日様々な芸能ニュースが取り上げられています。
そのなかでも注目度が高いのが恋愛関係のニュースです。
「○○と○○に熱愛騒動」「共演者との結婚発表」など、あることないことが常に注目されています。
逆に言えば、報道されていないだけで、自分の人生を楽しんでいる多くの独身有名人が世の中には存在するとも言えます。
「独身貴族」という言葉が取り上げられドラマタイトルにもなるなど、一人の人生を精一杯満喫するという考えは広まってきています。
ニュースのインタビューなどで「結婚に興味はありません。今が楽しいので」と答えている芸能人の存在もその証拠です。
独身を通していて、しかも公私ともに充実した人生を送っている人のことを、観察してみましょう。
独身だからこそ、現在の幸せを手にできている女性は少なくないはずです。
時間やお金を全て自分のために使えることを認識する
これは、養わなくてはいけない家族のいない独身にとって、最たるメリットだと考えられます。
家庭を持った人間は、多かれ少なかれ自分の資源を家族へ捧げなくてはなりません。
時間についてであれば、配偶者と生活するなかで、自分の自由時間が奪われることが出てきます。
人によっては、家事などに参加してもらえず一方的に時間をとられてしまうケースもあります。
子供がいる家庭であれば、子供の世話や学校行事への参加など「一人になれる自由な時間」と呼べるものはほとんどなくなってしまいます。
常に誰かが家にいて、しかも世話をしなくてはならないという苦痛が、長期間続いていきます。
「結婚前はよく旅行に行っていたけど、今は時間がとれない」と趣味を楽しめずに精神的苦痛にもなるでしょう。
金銭面では、家の物は家族の共有財産となり、趣味に使うお金など、個人的な出費はとことん削られていきます。
結婚に際して、趣味を泣く泣く手放した、という人もいます。
独身であれば、こういった不安はありません。
例え少ない給料だとしても、会社帰りに気になっていたお店で外食をする、休みの日は1日中趣味に打ち込むといったライフスタイルも可能です。
家の中で自分の価値観を守っていられる
結婚に関して、最近問題視されているのは、趣味の扱いです。
勝手に好きなものを捨てられたり「結婚したんだから、そんな趣味やめるでしょ?」とモラルハラスメント的な発言を受けるなど、結婚以前からの心の支えを家族によって否定されることがあります。
心が休まるはずの家庭内において、価値観の違いや不理解から、家族の存在によって精神的苦痛を受けることは、残念ながら珍しいことではありません。
実家で暮らす場合においても同様のケースはありますが、独身者には一人暮らしという選択肢が残されています。
自分の好きな家具を置き、好きなものを飾るということは簡単なようで家族といるとなかなか実現の難しいことです。
ですが一人で暮らしているのであれば、実現の可能性は高まります。
ストレスを貯めて会社から帰ってくれば、家の中では、誰にも文句を言われず、価値観を否定されることもない。
他人が決して介入してこない、安らげる空間を自分で作り上げることが出来るのです。
結婚をしないと幸せになれないという価値観は古い
いわゆる「女の幸せ」が、結婚を前提としていたのは、昔の考え方です。
海外の行動科学研究による調査結果によれば、既婚女性よりも独身女性の幸福度のほうが高い結果となったそうです。
それだけ結婚とは女性の幸せを大きく左右する不安定なものであると言えます。
生き方が多様化した現在では結婚を前提としない女の幸せ、あるいは結婚しないからこそ実現できる女の幸せもあることが、具体例を見ることによって認識できるはずです。
「独身に劣等感を抱く女性が、独身の方が良いと思える5つの方法」への感想コメント一覧
劣等感を抱く必要なんかない! 変に「結婚すること」が目的となって、離婚やケンカはないものの日々が苦痛、という例も聞くし。