惚れられるより心底惚れきった方が恋愛は楽しいと言いますが、「惚れたら負け」という言葉が存在するのもまた事実です。
しかし、どうしてそんな言葉が存在するのでしょうか。
惚れることがいけないことなのか、とも思ってしまいますよね。
今回は、そんな相手に惚れてしまった人の心理を考えながら、「惚れたら負け」と言われる理由を検証してみましょう。
相手の欠点に対して盲目になる
「恋は盲目」という言葉がある通り、相手に惚れてしまうと、良いところだけが目に入り、欠点が見えなくなってしまいます。
客観的に見ると、欠点だらけでどこが良いのかわからない男性にベタ惚れになっている女性って、よく見かけますよね。
しかも、どう考えても釣り合いがとれていなくて、「そんな男のどこがいいんだろう」と思うような男性と、キレイな女性が付き合っていたり。
これが、いわゆる「恋は盲目」状態で、おそらく彼女の目には、自分の彼氏は、これ以上ないような素敵な男性に見えていることでしょう。
条件だけで見れば、もっといい男性との恋愛も望めるような女性なのに、彼女の方が惚れてしまったために、そんな低い条件の男性から離れられずにいるという状態です。
相手に心から惚れきってしまうと、こんな現象が起こってしまうことも、「惚れたら負け」と言われる理由の一つです。
でも、本人同士が楽しく交際できているのなら、それもまた良いのではないでしょうか。
何でも許せてしまう
彼の欠点が目に入らなくなってしまうだけでなく、自分に迷惑が及ぶような事態になっても、ついつい彼を甘やかす気持ちが生じ、許してしまうのです。
それが、ちょっとわがままを言うくらいだったり、遅刻やドタキャン程度ならまだいいけれど、相手が悪いと、浮気や借金、暴力にまで及ぶようになってしまう場合も。
このように、相手の悪いところを知りつつも、惚れた弱みで許してしまうような女性は、ヒモ男やダメンズに引っかかりやすいです。
そんな悪いところを改善させようと試みて、別れを切り出されるのが怖いという心理もきっとあるでしょう。
こんなふうに、幸せとは言い難い交際を続けている友達を見ると、周囲としては心配するのが当然ですよね。
しかし、彼女のためを思って色々とアドバイスをしても、聞く耳をもってくれません。
どう見ても不幸まっしぐらなのに、そこから抜け出すことができないのも、「惚れたら負け」と言われる要因ですのでしょう。
本人が幸せならといいかと思える交際ならまだしも、明らかに不幸そうな顔を見せられては、見ている方が居たたまれなくなってしまいますよね。
主導権を握られてしまう
また、惚れる側は惚れられる側に主導権を握られやすいのも、「惚れたら負け」と言われる理由です。
恋愛は、想いの強さが対等でない場合、どうしても力関係に差が生じます。
惚れてしまった方が、惚れられた方に付き従う状態になりやすいため、何でも言いなりになったり、嫌とは言えない状態になったりします。
例えば、デートコースは全て彼の好みの場所に行くのが当たり前になってしまったり、彼の好きな食べ物しか食べに行かないなど。
つまり、自分を全て殺して相手の意向に沿うことが当然になり、相手もそれに慣れてしまって、自分の思い通りになることが当たり前になってしまうのです。
このように、相手に惚れてしまったが故に自我を消してしまうことも、恋愛にはよくあることなのかもしれません。
きっと、自分が惚れた相手の考えや決めたことまで、丸ごと全て愛したいのではないでしょうか。
何も与えられなくても不満が生じない
今までご紹介した、「惚れたら負け」と言われる理由の全てに共通しているのが、献身的な愛が強いということ。
人に強く惚れてしまうと、駆け引きや見返りなんて全く気にせずに、心身共に相手に尽くすだけで、満足が得られるようになります。
ここまで来ると、その惚れた相手のありのままを、丸ごと全てを愛しているために、何かを改善してほしいとか、こうしてほしいという相手への要求が全く無くなります。
そして、傍にいられるだけで十分幸せを感じられるので、余計な文句やワガママを言う必要も無いし、そんなことを言って波風を立てたくないという気持ちの方が強いはずです。
このように、強く人を愛してしまうと、欲や不満は全て吹き飛んで、母親のような大きな愛だけが残るのかもしれません。
そのため、どんな欠点があっても、どんな悪事を働かれても離れようという気にならず、全てを許してしまうのではないでしょうか。
こんな大きな愛で人を愛せるということは、ある意味幸せなことだとも言えますよね。
惚れることで周りが見えなくならないように注意しよう
「惚れたら負け」と言われる理由について、4つご紹介しました。
恋愛の醍醐味は相手に惚れることとはよく言いますが、そのせいで周囲の何も見えなくなるようなら考え物です。
もしも、自分がそんな恋に陥りそうになったら、自分をしっかり持つようにした方が、周囲に心配をかけずに済むかもしれません。
「「惚れたら負け」と言われる理由とは?意味を知って恋愛を学ぼう」への感想コメント一覧
まさにこの記事の通りです。私もよく惚れる側ですが、惚れたら相手が凄く悪い事をしても毎回毎回許してしまったり、相手の良いように自分の都合を合わせたり、自分が非常に疲れます。また、客観的に自分を見れなくなるので、行動が正しいのか分からなくなります。この記事を参考に、今後の恋愛は惚れすぎないように注意しようと思います。
相手にベタ惚れのときは、こういう状態になってしまうものですよね。ただその状態に慣れると、相手がつけあがったりいいように利用されることもあるので、注意しなければならないと思います。
友人が、このタイプの恋愛をしていました。彼の都合にすべて合わせて、ドタキャンされても我慢して、どう見てもおかしいよ!とまわりは忠告したのですが、それでも彼のいい所を探して彼をかばっていました。5年ほど付き合って、ある日目が覚めたようですが・・・。第三者から見るとわかりやすいのに、渦中にいるとわからないものですよね。