お酒を飲むとき、ついでに何か頼んで食べる人は多いと思います。
ですが、組み合わせ次第では体に悪かったり、最悪、死の危険を伴う場合があります。
お酒との良い食べ合わせ、悪い食べ合わせをご紹介します。
酒と油っこい物を同時に取るとメタボの原因に
アルコールが体内に入ると、VLDLと呼ばれる酵素を発生させます。
これは体内で脂肪を合成する力を強める物で、お酒で太る原因になります。
また、アルコールが肝臓で分解されると発生するアセドアルデビドは、体内のミトコンドリアと呼ばれる物を破壊し、脂肪の分解力を低下させます。
つまり、飲酒すると凄く脂肪が付きやすく、落ちにくい状態になっています。
しかも、アルコールのカロリーは他より優先的に消費されるため、それが使われるまで、脂肪の原因となる脂質や糖質は体内に残ることに。
お酒の席ではついつい、唐揚げやフライドポテトなどの油っこいものを食べたくなりますが、食べ過ぎはブクブク太り、メタボの原因に繋がります。
ただでさえ太りやすい食べ物。
ダイエット中なら気を付けましょう。
ただ、飲んでからではなく飲む前に食べると、アルコールの吸収を抑える効果があるとも言われています。
太る事よりも、酔いを残したくないなら一考の余地あるのかもしれません。
辛子と同時に食べると蕁麻疹などが出ることも
熱々のおでんに辛子を付けて、熱燗とともに頂く……良くある光景かと思いますが、実はこれあまり良い組み合わせではありません。
お酒も辛子も、体温を上げ、血行を促進させます。
これがいき過ぎると、血が流れ過ぎて蕁麻疹や炎症の原因につながることもあります。
すぐさま死ぬほどの危険性ではないですが、体調が悪い時などは避けた方が無難です。
また、もし同時に食べる場合などは、何か冷たいものを同時に食べ、体を冷やすと良いようです。
スイカと同時に酒を飲むと急性アルコール中毒の恐れが
夏の海などで、スイカをかじりながらビール、ありそうですね。
ですがコレ、実はかなり危険な組み合わせです。
ビールもスイカも、一見ちゃんと水分を取っていそうですが、それ以上に利尿効果……つまり、トイレが近くなります。
そのため、体内の水はどんどん失われ、脱水状態に。
それを補おうとして、水分補給のつもりでビールを飲み過ぎてしまい、急性アルコール中毒を起こしやすいとか。
また、肝臓でアルコールを分解するためには水分が必要になるので、それが足りない脱水状態では悪酔いに繋がります。
明日に酔いを残したくないのであれば、この組み合わせはやめておきましょう。
糖尿病や抗うつの薬と同時に酒を飲むのは危険
食べ合わせとは厳密には違いますが、薬を服用している人なら注意が必要な為、一例として紹介します。
糖尿病の治療に使われるインスリンや経口血糖降下薬等の薬は、アルコールと同時に取ると重大な副作用につながるため、絶対にやってはいけません。
また、鎮静剤や抗うつ剤などと同時に取ると、中枢神経の働きが過度に弱まり、意識を失ったり、呼吸困難に陥る恐れがあります。
これ以外にも、アルコールと反応すると効かなかったり、逆に効きすぎたり副作用が出る薬があります。
自分が飲んでいる場合はもちろん、他人が薬を飲んでいる場合も、気にかけておいてあげるといいでしょう。
予想外の副作用が出てから後悔しないよう、一度自分の薬についてチェックしておきましょう。
枝豆は最高のお酒のお供
悪い組み合わせが続いたので、ここからは良い組み合わせをご紹介します。
まず、お酒の席でよく出るのが枝豆。
これ、実は理にかなった、最高の食べ合わせと言うべきおつまみです。
枝豆自体にメチオニンという物質が含まれ、アルコールの分解をしてくれますし、ビタミンB1やコリンと言ったアルコールの分解を早める栄養もたっぷり含まれています。
そのため、二日酔いや悪酔いの対策にぴったり。
また、食物繊維がたっぷり含まれていますが、これは脂肪の吸収を抑えてくれるため、アルコールで太りやすい状態になったことへの対策にもなります。
そうでなくても栄養たっぷり、ぜひお酒の席では頼みたい一品ですね。
キムチは酔いを残さず太りにくい
辛いキムチはお酒に合います。
辛党にはたまらないおつまみですよね。
キムチに含まれるナイアシンは、アルコールやアセドアルデビドと言う、酔いの原因となる物質を分解してくれます。
二日酔いの対策に良いわけですね。
また、唐辛子のカプサイシンやナイアシンと呼ばれる物質が、脂肪を燃やし、代謝を良くしてくれます。
どうしても油っこいおつまみが食べたくなったときは、同時に頼むといいでしょう。
お酒に合う食べ物、合わない食べ物を知っておこう
組み合わせ1つでも体への影響は大きく変わるものですのですね。
ご紹介したのは一部で、これ以外にも胡桃を同時に食べると血圧が上がりすぎるため危険、チーズや牛乳などはアルコールの吸収を抑えるため事前に食べておくといい、などの食べ合わせもあります。
これを機に、お酒に合うものを探してみるのもいいかもしれません。
「飲酒時にOKな食べ合わせとNGな食べ合わせ」への感想コメント一覧
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