職場でも家庭でも、パートナーにも子供に対しても、ちょっとした何かをキッカケとして誰でもカッとなるものです。
些細なことから大ゲンカにならないように、すぐカッとなるのを防ぐ方法、カッと頭に血が上った時におススメの対処法をご紹介します。
まず怒り、怒った上で自分の気持ちをコントロールしてみる
怒ったことのない人なんてこの世にいません。
見るからに優しそうな男性や大人しそうな女性は、怒ったことがあるのだろうか?なんて思いがちですが、それは怒りの感情が表れにくいだけで、心の中では誰でも怒ることはあるのです。
怒ることは真っ当な感情なので、それ自体を否定するわけではありませんが、すぐにカッとなったり、いつまでも怒り続けては人間関係も悪化し、相手や自分に及ぼす精神的なダメージも大きくなるばかりです。
怒ったらすぐに気持ちを切り替え、乗り越えて先に進むことを考えてみましょう。
決して相手を許そうとか反省しようとするのではなく、怒りを一旦心の隅において、忘れてみることが大事です。
怒りだけでなく、生きていれば誰でも悲しみや失望、妬みや落胆など数々のネガティブな感情を抱くものです。
ただそれらを乗り越え、人としてステップアップできるチャンスだと思えれば、怒ることもプラスに変えられるでしょう。
怒りとは一種のパニック状態と思うこと
職場の上司でもパートナーでも、何でもないことにいきなり相手が怒りだしてビックリしたことはありませんか?怒りのスイッチの入り方は人によって様々で、長く一緒に暮らす夫婦にだって理解できないものです。
ただそれは怒りではなく、相手がパニック状態に陥っていると思えば、案外冷静になれるものです。
それは勿論、自分自身にも当てはめることができ、自分が怒り出した時、これは怒っているというよりも、想定外のハプニングに自分は混乱しているだけだと気づきましょう。
そうすると、必要以上に相手を責めたり、罵声を浴びせたり、激しく攻撃することもなくなります。
場合によっては素直に謝ることができるかもしれません。
私達は予想外の出来事や信頼関係にある相手の理不尽な行動などにめっぽう弱いものです。
それは誰もが自分の理解可能な安全圏の中で安心して暮らしていきたいからでしょう。
カッとなるのはこの安全圏を侵された時の一種の反射的な自己防衛と位置づけることもできます。
「レッドカード、退場!」と唱えてみる
サッカーの試合で一発レッド(退場)を受けることぐらい、屈辱的なことはありません。
選手の怒りはマックス、相当、ブチ切れ状態ですが、でも審判の判定は覆らないため、みな悔しさを噛みしめながら大人しくグランドを去っていきます。
あなたがカッとなった時、相手と自分のどちらが悪いかは判断せず(それは審判に任せて)、自分がレッドを受けたとイメージして退場してみてはいかがでしょうか?実際にその場を離れて距離を置ければベストですが、そうじゃなくてもその場を去るイメージを持つだけでも、意外と興奮が収まるものです。
もしくは相手が肩を落として背を向けて去っていく姿をイメージしましょう。
セロトニン、セロトニン、セロトニンとつぶやく
音楽を聴いたり、アロマを嗅いで人がリラックスする時、脳から発せられるのがセロトニン。
反対に、カッとなって極度の興奮状態にある時はノルアドレナリンが大量に出ているのです。
どちらも私達の脳神経に働きかける大事な物質ですが、意外にもイメージ・トレーニングによりコントロールできることが研究で分かっています。
まず、セロトニンを青、ノルアドレナリンを赤とします。
カッとなった時は全身ノルアドレナリン状態であなたは真っ赤です。
従って、すぐに脳からセロトニンが流れ出て、頭から首、肩、腕…と体の隅々まで行き渡っていくのをイメージしましょう。
そして徐々に、自分が赤から青へクールダウンしていく感覚をつかめば、怒りはやがて収まり、自分自身も精神的に楽になってくるはずです。
キャンドルをイメージする
暗闇にともされるキャンドルの炎ぐらい気持ちを落ち着かせるものはないでしょう。
喧嘩や言い争いになって怒り心頭の時、一度、深呼吸してみて言葉を控え、虚空をにらむ感じで相手の後方に一点のキャンドルの炎をイメージしてみましょう。
ユラユラ揺れるオレンジ色の炎を見つめるうちに気持ちも落ち着いてくるはずです。
喧嘩中は互いにヒートアップしているので、突然に口を閉ざして虚空をにらむようにすれば、意外に相手を威圧することにもなり効果的です。
両者が口を閉ざせば少し静かになり、休戦状態に入れるので、その間に冷静さを取り戻せるでしょう。
怒った上で自分の感情をコントロールしよう
毎日の生活では理不尽なことや納得いかないこと、意見の衝突や誤解もあり、カッとなってしまうことは誰にでもあります。
大事なことは、怒った上で、自分の感情をコントロールするように努めること、つまり自制心を鍛えることが円滑な人間関係を作るコツと言えるでしょう。
「すぐカッとなってしまうのを治す方法とは?怒った上で自分の感情をコントロールしよう」への感想コメント一覧
あまりカッとなることがないのでカッとなった時のコントロールがうまくできない気がします。なるべくカッとならないことですね。
自分自身はすぐにカッとなるタイプではなく、時間を掛けて冷ややかにキレるタイプです。この記事ではカッとなる人の心理が分かり、勉強になりました。
カッとなった時、以前は「表に出してはいけない」と感情を抑えていました。
ですが怒りを認めることも大事ですね。