燃え尽き症候群という言葉を聞いたことあるでしょうか。
何かひとつのことに熱中していた人が、ある日突然「自分は頑張っても意味がないんだ、これ以上やっても報われないんだ。全部無駄骨だったんだ」という悲しい現実に気が付き、ぷっつりと張りつめていた糸が切れ、すべての物事に対してやる気を無くしてしまう状態のことです。
精神科ではうつ病と診断されることもあります。
このような燃え尽き症候群に自分や身近な人が陥ってしまったら、どのように対処したらいいのでしょうか。
スマホやPCなど、通信手段を捨てて旅に出る
スマホやPCはそばにあればついつい触ってしまう中毒性の高いアイテムです。
たとえ燃え尽き症候群に陥ってしまっても、それまでずっと情熱を傾けていたものがなかなか頭の中から離れず、ついそれにまつわる情報に接したくなることもあるでしょう。
スマホで何気なく目にしたニュースやワードがきっかけで、自分が費やしてきた長い時間や多大なエネルギーを思い出して、再び心に大きなストレスがかかってしまう可能性があります。
「どうして自分はもっと頑張れなかったんだろう」などと自分を責めてしまうようなことがあると、かなり危険信号。
そんな時は、スマホの電源をOFF。思い切って旅に出ましょう。
携帯の電波が届きにくい山奥や離島など、普段とは違う時間の流れの中に身を置きましょう。
すがすがしい空気を吸っておいしいものを食べると「自分はなんてちっちゃなことにとらわれていたんだろう」と気が付くことが出来ます。
心が疲れ切った時にはごちゃごちゃした雑多な都会よりも、静かで広々とした大自然の中がオススメです。
ありのままの、無理をしていない自分の「素」が見つかるかもしれませんよ。
今まで自分には縁がなかったことをやってみる
人は日々の習慣にはまると、ついつい同じことばかり繰り返してしまいがちです。
同じ時間に同じ道を通り、同じ店に行くばかりでは視界は開けませんよね。
燃え尽き症候群で行き詰まりを感じ、もう何もかもしたくないと思った時は「自分には全く縁がない」と思い込んでいることにあえてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
例えば今までは恋愛小説やミステリー小説ばかり探していたけれど、地球環境、フラワーアレンジ、法律、医学書、宇宙の秘密などまったく別ジャンルの本に思い切って手を出してみましょう。
難しそう、面白くなさそう、読むのが面倒くさい、と遠ざけていたのに、意外とハッとするような面白い発見があります。
突然勉強に目覚めて新しい資格に挑戦してみたくなるかもしれません。
例えば今までは常にインドア派だとしたら、友だちを誘ってキャンプに出掛ける、夜クラブに繰り出してみて踊る、トレッキングや山登りに挑戦してみるなど「自分には似合わない」と思っている行動こそ、目先を180度切り変えてくれる最高のきっかけになります。
自分の中にいっぱい引き出しを作っておいて、どこかで行き詰ったら別の引き出しをひょいっと開けるくらいの気楽さを持っておきたいですね。
心身をいたわる
燃え尽き症候群にかかったら、一旦はとりあえず心と体をいたわりましょう。
ヒーリング、リラックスに効くと思ったものは片っ端からやってみましょう。
「自分は疲れてるんだ、全力で休もう」と自分で意識することが大切です。
朝起きたら香りのよいハーブティを入れ、外の景色を眺めながら飲みましょう。
仕事でもなんでも無理をし過ぎず「できないものは出来ないんだ」と開き直ってみたり、クラシック、オルゴール、ハワイアン、自然の音(波音や雨音)など、自分がリラックスできる音楽に積極的に触れてみましょう。
気を使わなくていい友だちと一緒に美術館に行ったり、公園を散歩したり、コース料理をじっくり堪能したり、優雅に遊ぶことを心がけるといったこともオススメです。
絶えず心身にストレスがかかった緊張状態やで目標や時間に追われる生活をずっと続けていると燃え尽き症候群にかかりやすくなります。
時間を忘れるほどのんびりと行動し、意識的にゆっくり呼吸をするよう心掛けると、緊張がほぐれてきてリラックス出来るはずです。
燃え尽き症候群を徐々に克服していこう
燃え尽き症候群になるタイプの人は元々まじめで、何かひとつのことに打ち込める爆発的なエネルギーと潜在能力を持っている人。
そもそも燃え尽きるまで燃えられるってすごいことなので、そんな自分を褒めてあげましょう。
もし身近な人が燃え尽きていたら「そこまで情熱を燃やせるって羨ましいよ」とたたえてあげましょう。
休むのに飽きるまで休んで充電したら頭のスイッチをパチッと切り替えて、自分が本当に好きなもの、自分が本当に打ち込みたいものをまたゼロから探してみてくださいね。
「燃え尽き症候群から抜け出す方法とは?一旦休んで再び自分に火をつけよう」への感想コメント一覧
燃え尽き症候群経験者ですが、自分の場合「とにかく何もしないこと」が最高の処方箋だったみたいで、心身ともにリフレッシュ出来ました。
私も燃え尽き症候群には何度も遭遇してます。一生懸命やっても、会社の上司からたいした評価もされなければ、バカバカしくなります。私はの場合は田舎に帰り山や川、そしてなんのストレスもなく百姓している親類と酒を酌み交わすことでいつも気持ちが楽になります。