年齢を重ねるたびに「昔と好みが変わったな」と思うことはありませんか?
なぜ年齢を重ねると好みが変化し、以前の自分とは異なるものや人を好むようになるのでしょうか。
その理由に迫ってみましょう。
飽きが生じるから
例えばチョコレートが好きだからといって、毎日3食チョコレートを食べていては飽きてしまいますよね。
そして今度は「しょっぱいのが食べたい」と思うようになり、チップスなどのジャンルの異なるものを好きになります。
この繰り返しによって、どんどんと好みが変化していくということが一つの理由です。
同じものをずっと好きでい続けるということには、限界がきたり飽きが生じてしまいます。
「おいしい」の継続があっても、そこに変化の期待を求めても得られなくなってしまうからです。
なんか物足りない、なんか違う味が欲しいと思ってしまうのは、年齢を重ねることで飽きが生じている可能性があります。
他のものが欲しい、これは満喫したから満足と思って違う好みができるようになります。
様々な人の価値観に出会うから
人は一人として全く同じ価値観を持っていることはありませんよね。
一つの物事に対して価値観が一緒というケースはあっても、他の面でも全く一緒かと言えば、そうはならないでしょう。
ただこの価値観の違いを目の当たりにするたびに、人は何かしらの衝撃や関心を抱き、新たな自分を見つけることができるということもあります。
自分の中で「こうである」と決めていた価値観に、想定していない価値観が加わることで「そういう見方もあるのか」「捉え方で全然違うな」と感じ、それが積み重なることで新たな価値観が自分の中で形成されていきます。
色んな人に出会うと、色んな価値観を知り、年齢を重ねるたびに熟されて、好みがどんどん変わってくるということも理由の一つです。
刺激を受けながら生きている人間にとっては、知らず知らずのうちに人の価値観に影響され、考えも変わってしまいます。
人と新たに出会うという状況は、いくつになってもなくならないため、生きている限りは価値観は変わっていくかもしれません。
そのため、好みや思考といったものもどんどんと変化し続けていくのでしょう。
考え方の順序が変わるから
失敗や問題を経験すると、だんだんと恐怖心が出てきますよね。
「前にこれをやって失敗した」「痛い目にあったことがある」といった経験をしていると、その恐怖心を取り除くことができる選択をしてしまうようになります。
幼い時、学生の時の自分を思い返してみると良いかもしれません。
まだ失敗や問題の経験が浅いうちは、これからどんな失敗が訪れるか、痛い目に合うかまで考えず、ただ好奇心だけで行動していませんでしたか?
とりあえずやってみる、やりたいからやってみるといった好奇心からの行動が、年齢を重ねることによって「リスクの排除」を優先するようになります。
「失敗しない方法は」「痛い目に合った方法ではない選択を」と、リスクを排除していった結果、残った選択を好むようになります。
これを人で例えると、昔はイケメンが好きだったからイケメンばかりと恋愛していたといったものです。
しかし付き合ってきたイケメンに、浮気をされたり、嘘をつかれたり、裏切られたりといった経験をしてしまいます。
そして年齢を重ねて大人になった時「イケメンは裏切るリスクがある」という考えが浮かぶため、リスクを排除していき、内面を一番に考えるようになります。
このように優先すべきことの順位、考え方の順序が変わるから、年齢を重ねるたびに好みが変わっていくのです。
現実を見られるようになってきたから
夢ばかり見ていた若い頃、現実をきちんと見ていなかった可能性があります。
「映画のような恋愛にキュンキュンする」と夢ばかり見ていた少女が大人になり「映画のシーンはあくまでフィクション」と捉えるようになった心の変化が関係しているでしょう。
社会に出て仕事をするようになると「現実」というものを見たくなくても見てしまうようになります。
例えば金銭感覚においても「あれ欲しい、これ欲しい」と言っていた時と比べて「使い道がないから無駄になる」「似たようなものがある」と冷静な判断ができるようになります。
社会に出たことによって、現実を目の当たりにし、好みにも影響していることも考えられるのです。
お金を稼ぐことの大変さ、信用できる人の見分け方、好きなものの必要性。
特に女性の場合は、現実をよく見て冷静な判断をすることができるようになるため、好みもどんどんと落ち着いていくのでしょう。
年齢を重ねて好みが変化する理由を知ろう
年齢を重ねると「前まではこんなもの好きじゃなかったのに」「こんな人タイプじゃなかったのに」と、自分の好みの変化に驚くこともありますよね。
でもその変化は自然なもので、自分が成長している証と捉えると理解できるのではないでしょうか。
まだまだ夢を見ていた頃、怖いもの知らずだった頃の自分ではなく、大人になって様々な経験をしてきたからこそ出てくる変化です。
それもまた、昔の自分があったからこそ出てきた新たな好み。
そんな自分の新しい好みを素直に受け入れてあげましょう。
「年齢を重ねると好みが変化する理由」への感想コメント一覧
私の場合ですが、食べ物に関してはさほど変化はなく、しいていえば少しあっさりしたものがいいかな?くらいです。人との付き合い方は、八方美人的な付き合い、誰にでも良く思われたいという考えはいつの頃からかなくなりました。でも顔合わせ程度でも、人にいやな印象を与えない話し方や態度をとることは、年を重ねなければなかなかできる事ではないのかしら?とも思うのです。夢を追うだけでなく、現実を知り日々を歩むことも変化の一つと考えます。
やはり、年齢を重ねる事によって、色んな経験をし、視野が広くなっり失敗したりするからなんでしょうか。
好きな芸能人のタイプは変わらないけど、現実的な男性のタイプは、年齢と共に、変わってきましたし、食べものも、昔は、好きだって思っていたものも、しいて食べたいと思わなくなったり。
知らず知らずのうちに、変化するんですね。
インターネットで様々な人の価値観に出会いやすい現代は、好みの変化も激しくなっているかもしれませんね。また、好きな事・物を見直してもっと好きになるかもしれません。
年をとっても好みは変化するでしょうし、それを成長と捉えると楽しいですね。
2014年当時
39歳男性の友人(現在44歳)の好み
「涼宮ハルヒの憂鬱」(ラノベ)
「ライアーゲーム」※(漫画・友人のイチオシ) などが好みだったが
※(32歳当時・2007年のフジ(CX)のドラマ(1期・土曜日11時台)が
きっかけで興味を持つ)
だったが
わずか1年で40歳のとき東野圭吾の作品「容疑者Xの献身」などを読む
「ガリレオ」のドラマがきっかけ(同じく32歳のとき、フジ制作の月9ドラマで)
そして44歳で文学界や群像などの雑誌を読むようになり
5年前の39歳の当時の面影はもうない
補足 1期・土曜日夜11時台