錯誤帰属って何?恋愛にも活かせる心理要素

最終更新日:2016年5月1日

皆さん「錯誤帰属(さくごきぞく)」という言葉を聞いたことがありますか?なかなか日常生活では聞きなれない言葉ですよね。

でもこの錯誤帰属、実は私たちの生活の様々な場面で起こりえる心理作用なんです。

今回はこの錯誤帰属がどのようなものなのか、用語の解説とともに恋愛での事例からご紹介します。

1.起こったできごとの原因を違うものと錯覚すること

錯誤帰属は心理学の用語で、起こったできごとの原因を実際の原因ではなく、別のものであると錯覚して思い込むことを言います。

「帰属錯誤」と言葉が前後で入れ替わって使用されることもあります。

皆さんも自分にとって重要なできごとが起こった時に、どうして「A」という結果ではなく今回「B」だったのか?と思うことありませんか。

もっと言えば「C」という結果もありえたのに、なぜ「B」であったのか?など、どうしてそういった結果が起こったのか、原因というものを知りたい、探りたい、突き詰めたいという気持ちになることがあるでしょう。

これが原因をどこかに「帰属」させるということです。

原因をはっきりさせたい時というのは、きっかけがそもそも不確定で予想しづらいことが多いのではないでしょうか。

身近な例でいえば恋愛での悲喜こもごもです。


2.できごとの原因を誤った場所に「帰属」させてしまう

できごとが起こった時の帰属の場所を本当の場所とは違う場所に着地させてしまうのが錯誤帰属です。

錯誤帰属の説明で手っ取り早いのが「吊り橋効果」のお話。

吊り橋効果とは、足元覚束ない吊り橋を渡る恐怖から胸がドキドキしているのに、そのドキドキは隣りにその異性がいるために来るのではないか、と錯覚してついさっきまでは特に意識もしていなかったのにかっこよく見えてしまう、好きになってしまう、誰もが一度は聞いたことがあるであろう、あれです。

実際に吊り橋でそういった経験をしたという人は少ないかもしれませんが、お化け屋敷や暗い夜道、大嫌いな虫に出くわした場面など色々思い返してみれば大なり小なり思い当たる節がある人も多いはずです。

「彼と出会ったときはあんなにドキドキして運命の出会いだと思ったのにこんなはずじゃなかったのに」という方、もしかして錯誤帰属から来る勘違いからはじめてしまった恋だったからかもしれません。

3.プラスに作用すると良いもの

例えば、大好きになった人にどうしても振り向いて欲しくて頑張って話しかけたり、デートに誘ってみたり人づてにその人の情報を入手したり、その入手した情報をもとにオシャレや化粧を頑張ったりします。

そのような努力ののち、ついに機は熟したと思い切って告白したけれども、結果はなんと撃沈こんなとき、あなたはどう考えますか?「好きな人のためにこれだけ努力できる私を選ばなかった相手は不幸、おかしい。私にはもっと良い人がいる」などと思える人は錯誤帰属がある意味プラスに作用している人と言えそうです。

本当の理由はもちろん、相手にしかわからないし実際はあなたにとってはショッキングで聞きたくないことかもしれません。

ですがこのように原因を錯覚することによって自分の心へのダメージを少なくすることができます。

人のせいにし過ぎるのも考えものですが、特に恋愛においてはさっさと吹っ切れることも重要だったりしますものね。


4.日ごろから考えすぎる人は要注意

一方、錯誤帰属は日ごろからクヨクヨと考えがちな人には要注意な心理作用です。

こういった人は先ほどと同じ、大好きになった人に振り向いて欲しくて努力した末振られたという例の場合でも「あのアピールが相手を不快にさせたかな」「自分の顔が可愛くないからだ、絶対そうだ」などと原因を自分に帰属させてしまいがちだからです。

ですが考えても考えても、振られた原因というのは自分にはわからないもの。

そもそも振った相手だって色々と理由をつけるかもしれませんが本当に本当のところはわからないかもしれないのです。

そう考えると1人でぐるぐる悩んでいるが馬鹿馬鹿しくなってきませんか。

恋愛に関してだけではなく、失敗すると「すぐ自分のせいでは」と考えがちな人はそのように錯誤帰属を起こす癖がついてしまっているのです。

たまには全部人のせいにして、自分を労わってあげるのも大切なことですよ。

それに、あなたにふさわしい素敵な人はこの世界にたくさんいるんですから。

自分がどのように錯誤帰属を起こすか癖を見抜いて利用し、心のバランスを取ろう

自分の非や、至らない点を認めることも時には必要です。

しかし、振られた理由等を突き詰め過ぎると考えすぎな人は「やっぱり自分が悪いんだ」などと悪循環に陥って苦しいだけです。

振られた理由を相手に見出すことは、心が自分を守ってくれるためにしてくれていることでもあります。

常に悩みがちな人は自分の考え方の癖を見抜き、時にはこの錯誤帰属をうまく利用して、心を労わってゆっくり次に進みましょう。