最近、焼き芋用の鍋などいろいろ出回り、家庭で手軽に焼き芋が楽しめるようになってきました。
自分でおいしい焼き芋がつくれるなんてうれしいですね。
さてそこで、さつまいもを買いにお店に、となるわけですが、最近いろいろな種類のさつまいもがあって、どれがおいしいの?と思ったことありませんか。
ここでは、特に糖度が高くて甘みが強い、焼き芋向きのさつまいもをご紹介します。
焼き芋のイメージを変えた安納芋
焼き芋といえばホクホクでちょっとパサつく、というイメージを変えたのが「安納芋」でしょう。
しっとりしていて、ちょっとねっとりした感じ、なのにおいしいんです。
種子島が原産だそうで、とにかく甘みが強く、ねっとりした食感です。
糖度が非常に高く、生でも16度前後、それをじっくりと時間をかけて焼くと、なんと糖度が40度近くになるというのですからびっくりです。
なかには、甘くてちょっと苦手かな、と感じる人もいるかもしれませんが「このままでスイーツ」といわれるほどです。
皮は赤っぽく、中身はオレンジっぽい色です。
皮が赤っぽいのを「安納もみじ」、白っぽいのを「安納こがね」と呼ぶこともあります。
焼き芋だけでなく、お菓子づくりにも最適です。
ねっとり系で安納芋と人気を二分する紅はるか
「安納芋」と同様、しっとり、ねっとりしていて、とても美味しいのが「紅はるか」です。
じっくり焼くと、とても柔らかくなり、甘みが強くて、蜜がにじんできます。
安納芋より糖度は高いのですが、しつこさがなく、強い甘みがあるのに後味はスッキリしていて上品な感じです。
皮は紅色、中身はクリーム色です。
見た目も味も良い品種です。
「紅はるか」には、大分県産のブランド「甘太くん」、茨城県産のブランド「紅天使」というのがあります。
特に「甘太くん」は糖度がさらに高く、蜜のような甘さで人気です。
焼き芋やスイートポテトに適しています。
新種のシルクスイートもなかなかの人気
最近売り出されたばかりの「シルクスイート」ですが、人気は上々です。
やはりねっとり系ですが、濃厚な感じではありません。
焼き芋にするとねっとりしているのですが、その名のとおり、繊維質が少ないせいか、とてもなめらかです。
甘さも充分です。
安納芋が甘すぎる感じがする、と言う人にはオススメです。
一度試してみてください。
皮は紅色、中身はクリーム色、どちらかと言うと粉質です。
甘さが強いわりに上品、舌触りがなめらかなのが特徴です。
さつまいもの中では新顔ですが、その甘さから人気が出て、一度食べるとやみつきになるとか…やはり、焼き芋やスイートポテトに向いていますよ。
おなじみの鳴門金時はやはり大人気
西日本ではおなじみの「鳴門金時」は、ホクホク、しっとりの人気品種です。
見た目もキレイですが、甘みも強く、焼いてもふかしても美味しいです。
蒸すとしっとりして、焼くとホクホクという、うれしいさつまいもです。
口どけの良さも人気の秘密でしょう。
主に、徳島県鳴門市で栽培されています。
皮は紅色、中身はクリーム色で、粉質、貯蔵性がいいと言われています。
スイートポテトなどのお菓子にもよく使われています。
甘みが強いので、砂糖が少量ですむため、自然の甘みが味わえます。
「高系14号」という品種から選抜された品種で、寝かせると甘みが増す、という特徴を受け継いでいます。
関東で人気の紅あずま
「紅あずま」は関東で人気の品種です。
茨城県や千葉県で多く栽培されています。
この品種はホクホクとねっとりの中間タイプですが、どちらかに分類するのであればホクホク系でしょうか。
甘みが強く、焼き芋にすると、キレイな濃い黄色になります。
皮は紅色、中身は黄色っぽい色です。
焼き芋やお菓子に最適です。
この「紅あずま」の中から選抜して育成した品種に「紅こがね」があります。
主に茨城県で栽培され、やはり甘みとホクホクした食感が特徴です。
紅あずまより甘いといわれる紅まさり
焼き芋に適しているといわれる、これもどちらかといえばねっとり系の品種です。
紅あずまより甘いとも言われています。
焼くとホクホク、しっとり、とても甘くておいしいです。
蒸し芋にすると、柔らかな食感が楽しめます。
大きくなりやすく、皮が紅色、中身は黄色っぽい色です。
紫芋の種子島紫も甘みがある
「種子島紫」も甘みのある品種です。
紫色はアントシアニンが含まれているためで、抗酸化作用があるので、そちらの方で良く知られているかもしれませんね。
でも、この品種もお菓子などによく使われています。
焼き芋にも使われます。
皮は白っぽい色で、中身が紫色をしています。
この「種子島紫」から選抜された品種に「種子島ゴールド」がありますが、こちらの方がより甘いということです。
甘くて美味しいさつまいもを食べよう
焼き芋のおいしさは格別ですよね。
スイートポテトなどさつまいもを使ったスイーツもあれこれあって、甘いもの好きにはたまりません。
こんなにいろいろな種類のさつまいもがあるんですから、試してみない手はありませんね。
焼き芋に、お菓子づくりに、どんどん挑戦してみてください。
「糖度が高いさつまいもの品種まとめ。甘くて美味しいさつまいもを食べよう」への感想コメント一覧
最近は甘くて美味しい品種が増えたので特に気にする必要はないと思っていましたがこの機会に食べたことのない品種も食べてみたいと思います。
さつまいもは繊維も多く美容にもよいイメージなので積極的に食べています。なかなか品種まで気にしていませんでしたが、こだわって甘いものを食べてみたいです。