野菜の食べ過ぎが身体に良くない理由。身体の冷えや栄養不足などに陥ることも

最終更新日:2015年5月9日

今日はお昼に食べ過ぎたから、冷蔵庫にあるレタスとキュウリ、トマトを使って晩御飯はボール一杯たっぷりサラダを食べよう。
これでダイエットにも健康にもいいはず。
なんて思ったことありませんか?

たしかに野菜は健康に欠かせませんが、食べ過ぎには要注意。
食べ過ぎてしまうと逆効果になってしまうこともあります。

1.身体を冷やす

よく聞く「生野菜は体を冷やす」というこのフレーズですが、なぜそうなるのかという理由を知っている人は少ないのではないでしょうか。
実は「生野菜」が身体を冷やすのではなく「冷蔵庫から出したばかりの生野菜」が身体を冷やしているのです。

冷蔵庫で保存していた野菜の温度は約5~7度。
これをそのまま食べてしまうと胃の中の温度は一気に下がってしまいます。

胃が食べ物を消化するための最適温度は37度ですから単純な温度差は約30度にもなります。
この温度差を埋めるために胃は身体中のエネルギーを集めようとするのでエネルギーを奪われた他の部分が冷えてしまうのです。

また食べ過ぎることで生野菜に多く含まれるカリウムを過剰摂取してしまいます。
カリウムは塩分を体外に排出してしまい、これも冷えの原因になります。

生野菜を食べる前には室温に戻して、小鉢一杯ぐらいの適量をいただくのがいいでしょう。
胃にも優しく冷えも解消されます。


2.三大栄養素が不足する

野菜にはビタミンやミネラルが含まれています。
これも大事な栄養素ではありますが、人体に必須である三大栄養素があってこそ働くことができる栄養素なのです。

野菜を多く取り過ぎてしまうことでお腹がいっぱいになり、三大栄養素を含む食品を十分に取ることができなくなって、身体に不調をきたすことにもなります。

三大栄養素とは「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」の三つ。

炭水化物は消化されて糖になり、体や脳を動かすための栄養になります。

炭水化物をエネルギーに変えるためにはビタミンBが必要ですが、ビタミンBを取っても炭水化物を抜いてしまってはエネルギーを作り出すことができません。

たんぱく質は身体の中でアミノ酸に分解され、筋肉や骨、髪や肌などをつくる材料になります。

カロリーを気にしてお肉を控えると髪や肌がぱさぱさになってしまうのはこのためです。

たんぱく質の吸収にはビタミンBやCが必要です。

脂質は脳の働きにも重要ですが、食事の消化・吸収にも役立つ栄養素です。

また脂溶性ビタミンを運ぶ役割もあり、野菜を取る場合には一緒に取りたい栄養素でもあります。

サラダを食べるときには一匙のオリーブオイルを加えてみるのもいいでしょう。

加熱をすれば量を減らすことができ、野菜だけでお腹がいっぱいこともありません。

野菜とお肉などのタンパク質が一緒に取れて、最後におじやで炭水化物も取れるお鍋はオススメです。


3.アレルギーを引き起こす可能性も

キュウリやトマトを生で食べると口の中がかゆくなるなど違和感を感じる人がいます。

これは単なる気のせいや好き嫌いの問題ではなくて、花粉症に関連した口腔アレルギーである可能性があります。

口腔アレルギーとは花粉症の人が花粉アレルゲンに似たアレルゲンを持つ果物や野菜、ナッツなどを食べたときに引き起こされるアレルギーです。

症状は口のかゆみの他にも呼吸困難や吐き気、胃の不調や下痢など様々です。

症状を引き起こす食物としては、日本人に多いスギ花粉症ではトマト、ヨモギ花粉症ではセロリやジャガイモ・トマトなど、もっともこの口腔アレルギーになりやすいハンノキやシラカバ花粉症ではキュウリやニンジン、セロリやトマトなど野菜のほかに、リンゴやモモなどがあげられます。

「なんとなく生野菜が苦手」だと思っている人の中には、実際にこれらの症状が出て苦手になっている人もいるかもしれません。

ただし野菜や果物がすべてダメだというわけではなく、かかっている花粉症によってアレルギーが出る食べ物は変わりますし、花粉症の時期かどうかなどコンディションによっても変わります。

いずれの場合も食べ過ぎによってアレルギーを発症させたり症状を悪化させたりする場合があるので要注意です。

「生野菜は身体にいいから食べなくちゃ」という義務感にとらわれず、花粉症がある人は医師に相談してみるのもいいでしょう。

健康に気をつかうために野菜は重要だけれど摂り過ぎには注意

健康を気づかい、意識が高い人ほど野菜の食べ過ぎになりがちです。
けれど野菜の食べ過ぎにはデメリットがあるのも事実。

せっかくの努力が逆効果になってしまうのはもったいありません。
適量を心がけて効果を最大限に引き出しましょう。

厚生労働省によると1日に必要な野菜の摂取量は350g程度です。

おおよその目安で生野菜だと両手のひらに山盛り一杯分だと言われています。
加熱すれば片手のひらに一杯程度になります。

健康のためには同じ種類の野菜をたくさん一度に食べるのではなく、いろんな種類の野菜をいろいろな調理方法で無理なく美味しくいただくのが効果的です。
アレルギーがある場合にはサプリメントも上手に使うことも健康を維持するためには大切ですね。