床暖房の初期費用と毎月の費用はどの位か。温水式と電気式で値段が変わる

床暖房には2種類あります。

電熱線のパネルを設置して電気で温める「電気式床暖房」と、電気やガスで温水を作り床下に流す「温水式床暖房」のふたつです。

どちらも初期費用や日々の費用は変わります。

今回は、2つの違いとそれぞれにかかる費用等をご紹介します。

電気式床暖房の初期費用は?

電気式床暖房の設置は比較的簡単と言われています。

電気パネルを床下に設置するだけでほぼ工事は完了します。

設置器具や工事が少ないため、初期費用も安く仕上がります。

六畳の広さでおおよそ30万円、十二畳の広さで約60万円程度が平均的です。

また、電気式には貯蓄型と非貯蓄型の床暖房が選択できます。

貯蓄型は、電気代が安く済む夜間に電気を蓄え、日中に放出する仕組みとなっています。

この貯蓄型の床暖房の場合、初期費用は少々高くなり、おおよそ100万円以上となります。

温水式床暖房の初期費用は?

一方、温水式の床暖房の設置は少し手間がかかります。

床下に温水用の配管を設置するだけでなく、ガスなどの発熱機器の工事も必要なため、電気式に比べ初期費用は多くかかります。

六畳でおおよそ65万円、十二畳で約80万円ほどです。

ただし、広くなればなるほど割安になる場合もあるため、工事メーカーなどに相談してみるのもよいでしょう。

また、温水式の床暖房の場合、毎年のメンテナンスが必要です。

その都度メンテナンス費がかかったり、ボイラーの寿命などを考えると、初期費用に関しては電気式の方が安上がりとなっています。

日々の費用~電気式床暖房の場合~

電気式の床暖房の月額料金は、広さや料金プランによって多少の差があります。

平均的には、十二畳でおおよそ9,000円程度です。

電気式の場合、温まり始めるまでに30分ほど時間がかかると言われています。

この30分間は一番電気代がかかると言われているため、こまめに床暖房を付けたり消したりしていると、余計に高く費用がかかってしまいます。

なるべく一定温度に保ち、無駄な電気消費減らすだけでも、日々の電気代は安くなるでしょう。

電気式は日々の費用が高めなので、メインの暖房として使うと良いとされています。

また、広い部屋ではなく小さい部屋向きとされているので、他の暖房器具と併用しながら設置してみると良いかもしれません。

日々の費用~温水式床暖房の場合~

温水式の場合、プロパンガスや都市ガスなどによって日々の費用が変わっていきます。

こちらも平均すると、八畳6,000円ほどです。

電気式に比べ安い費用なのが特徴です。

電気代は使う時間帯によって基本料金が変わってしまいますが、ガスは24時間一律の料金なので、広い部屋や長時間使う場合は温水式の方が安く済みます。

初期費用は温水式の方が高くつきますが、日々の費用は電気式よりも安価です。

およそ10年ほど使えば、初期費用の差額の元が取れるとも言われています。

また、温水式はガスだけでなく、太陽光を利用した設備や、夜間などの安い時間帯にお湯を溜めておくエコキュート、灯油など、たくさんの手段で床暖房を利用することができます。

別途工事は必要となりますが、月々の費用を考えたら安く済むのでオススメです。

節約術~電気式床暖房の場合~

電気式の場合、部屋全体を温めるのは少々困難と言われています。

温めること自体は出来ないわけではありませんが、時間がかかってしまいます。

時間がかかればその分電気代も高くつきますが、ここでエアコンを併用することで、電気代も安く、早く部屋全体を温めることができます。

エアコンの場合、天井部分は温かいのに、足元は冷たいという事がありますが、床暖房を併用すれば早い時間で部屋全体が温かくなります。

また、床暖房は消してすぐに冷える訳ではありません。

外出する前や寝てしまう前など、余熱を利用して過ごすこともできるので、消す場合は少し早めに消すのもよいでしょう。

節約術~温水式床暖房の場合~

温水式は温まるのが早く、床全体を均一に温めてくれるというメリットがあります。

この特徴を生かすには、床にカーペットや絨毯などを置かないようにしましょう。

物を置いてしまうと、温めようと余計にガス代がかかってしまう場合があります。

また、電源を入れたときのガス代は一時間当たり約50円なのに対し、その後の温めは一時間当たり約10円となっています。

電気式と同様、立ち上がりには一番ガスを消耗するので、スイッチのオンオフはあまり繰り返さない方がオススメです。

床暖房の種類ごとの費用や特徴を知って判断しよう

初期費用や日々の費用は電気式、温水式とどちらもメリット、デメリットがあります。

ただ最近では、設置器具の豊富さや月々の費用の安さから、温水式の方が人気が高いようです。

もちろん、使う環境によっては電気式の方がよい場合もあります。

電力会社やガス会社によっては、床暖房専用の料金プランを設けているところもあります。

 

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