ゆとり第一世代の特徴とは。昭和の終わりから平成初期の人々

最終更新日:2016年8月21日

ゆとり世代という言葉が巷に広まり始めてから時間が経ち、昨今はゆとり世代に続く世代名称としてさとり世代という言葉も耳にするようになってきましたね。

特にゆとり第一世代と言われる昭和の終わりに生まれた世代についてご紹介します。

1.ゆとり第一世代とは

では具体的にゆとり第一世代とはどのような世代の事を総称しているのでしょうか。

ゆとり世代自体は昭和の末期頃、つまりバブル崩壊後の1987年から1995年の阪神淡路大震災頃に生まれ、2002年の学習指導要領改訂後に義務教育を受けた世代を指しています。

このうち第一世代とは、1977年の指導要領にのっとった知識の詰め込み型教育を途中まで受けたのちに、自発的に考える思考力を重んじるとしている「ゆとり教育」を受け始めた世代になります。

現在社会の中で管理職をしている30代~50代と、新人の20代前半のちょうど中間点に立っている世代であると言えます。


2.ゆとり第一世代の受けた教育

では具体的に第一世代の1987年から1989年生まれに該当する方々はどのような教育を受けてきたのでしょう。

小学生までは土曜日に授業を受けることもあった為、第一世代以降に発生した円周率の省略などの措置を受けずに小学校を卒業しています。

その後中学へ入学してから迎えた2002年度からは学校が完全に週休2日制に移行し、月曜日から金曜日までが授業日となりました。

また同時に彼らが大学入試を受ける2006年には試験範囲基準が変更となりました。

それまでの世代が経験してこなかったことで、特徴的なことといえば、センター入試に英語のリスニングが導入されてより実践的な試験を受けるように改訂されたことや、薬学部の就学期間が6年制になったことがあげられます。

3.第一世代ならではの感覚

第一世代ならではの特徴のひとつに、社会での感覚が挙げられます。

ゆとり第一世代の親たちは、いわゆるバブルを謳歌してから結婚した世代であり、母親が寿退社をして家庭にはいる「専業主婦」になっているケースが多くみられます。

この影響で女性の社会での活躍がうたわれる現在でも、専業主婦を希望する人がみられます。

また第一世代の兄弟はバブル崩壊前夜に子供時代を過ごし、ゆとり教育を受けずに育っていることも多々あり、その中で得た金銭感覚や文化を家庭内で共有しているひとも多くみられます。

一方で、山一証券の倒産や安価な製品の大量消費といったデフレに苦しむ平成不況の状況も同時に見ている世代でもあるため、ある意味とても冷静に現在の社会状況を判断する感覚も持ち合わせています。


4.ゆとり第一世代の就職

ではバブル世代の親や兄弟に囲まれる家庭環境のなかで育ち、途中からゆとり教育を受けるという極めて中途半端な立ち位置で大人になったゆとり第一世代はどのように就職し、社会へと羽ばたいていったのでしょうか。

第一世代が就職活動をして大学を卒業していった時期は、奇しくもバブルとは正反対の就職超氷河期と評される2010年~2013年頃の事でした。

この時期はリーマンショックなどの金融危機を受けて新卒求人が軒並み減っていたうえ、東日本大震災が日本を襲ったという未曽有の危機的な時期でもありました。

当然大卒の新卒求人は例年に比べて少なく、東京6大学出身者でも100社以上受験していたりするケースがよくありました。

おまけにどの業界内でも旧態依然とした社風を改めようとする企業が増え、英語を公用語化したり、より個人の実力を重んじる傾向故に、実践的な仕事のできる専門学校卒や中途採用を増やすなどといった風潮が強くなってきた時期でもありました。

5.社会に溶け込むゆとり第一世代

このように生まれてからも複雑に変化する社会の中で大人になったゆとり第一世代は、遂に30代を迎えようとしています。

バブルと平成不況のどちらをも見聞き体験してきた約30年の人生の荒波にもまれてきた彼らは、他の世代よりも堅実で安定した人生設計を求めていると言われており、ブランドや流行などといった物質的なものに振り回される傾向は低いと言われています。

更にいえば、他の世代よりもお金をかけずに楽しめるエコ活動や丁寧な暮らしを追及してみるなど、奥深い意味のある人生と居場所を求めて過ごしているのでしょう。

企業の中ではちょうど部下が出来始める時期であり、結婚して家庭を作る時期でもある彼ら。

バブル世代の上司たちとさとり世代のどちらの気持ちも理解できるため、両社の中間に立って潤滑油のような存在として仲間内の調整役をしているケースも多々見受けられます。

ゆとり第一世代のことを知ろう

バブルと平成不況の時代変化のはざまで成長し、今を生きているゆとり第一世代。

このように堅実かつ楽しく人生を生き抜いている第一世代の誰かが、あなたのお隣にもいらっしゃるのではないでしょうか。

何気ない話をしたら思いがけない話を聞けるかもしれませんし、社会や人間関係でのバランス感覚に驚くかもしれませんね。